５大ﾄﾞｰﾑﾂｱｰ～翔ｸﾝ

翔ｸﾝにとって、とくに心に残るツアーだったよね

うん。たった１０回だったけど、いつも以上に濃かった感じがする。当日リハでの骨折という不慮の事故もあって。でもなんかね、またひとつ５人で壁を乗り越えられた感じというか、５人が内に向かう結束を感じられた。まさに、怪我の功名だな、って。あの日の本番前、みんな俺のところにきて握手してから出てってくれてさ。不安はなかったんだけど、４人のおかげで本当にいいコンサートになった。会場の声援も凄かったしね。普段味わえないような感動をいっぱい味わえたと思う。

嵐が心からコンサートを楽しんでるよね

そうだね、この仕事やらせてもらってて、何が一番楽しいかっていうと、やっぱりコンサートだから。あの時間だけは他に代えがたいというか。もちろん、やりがいとか面白さっていうのは他の仕事も同じだけど、自分たちがただ楽しい！ってなるのは、コンサートだと即答できる。それくらい大切なんだ。でも面白いよね、見てくれる人たちは、元気になったよ、楽しかったよ、って言ってくれるけど、俺たちにとってもそういう時間だからさ。あの３時間というのは、誰も傷つかない、誰も嫌な思いをしない、超ハッピーな空気に満ちてるんだよね。

櫻井翔にとって、嵐はどんな存在？

大切だよ。それは今回のツアーでも強く感じた。なんか、どんどん時間とともに絆が太くなっていくように感じるしね。この５人だけが嵐だ、っていう自意識もあるけど、一方で俺らだけじゃ完成しない、っていう意識も強くあって、いろんな人の想いが固まったものが嵐なんじゃないかな、って。その先頭に、表に立ってるのが俺たち５人なだけで、なんか、嵐といいうものがひとつの象徴みたいなものになってきてるのかな、って思う。

これからの嵐は？

辛いニュースの多い世の中っていうか、そういうのに対して、ハッピーな空気を体現出来たらいいなぁ、って。「あいつらなんか楽しそうだな」「あいつら見てるとなんか楽しいね」っていうふうに感じてもらえると嬉しい。決して‘カッコいい’が一番にくるグループじゃないから、だからこそ、落ち着ける感じというか、安心する感じというか､､。そういうグループがあってもいいよね。