スペシャルドラマ♪
二宮和也 in 『DOOR TO DOOR』
「特別なことはないです」役づくりで気をつけてることは?三部作を通して意識の変化は?・・・感動的な言葉を期待してこちらがぶつける質問に対し、ニノはするりと脇を抜けるように、こう繰り返す。もちろん、「思い」を伝えるために、今回も全身全霊を傾けて役づくりに挑んでいる。脳性まひで右半身不随という設定のため、右足を引きずるようにして歩くシーンが多く、収録1日目で早くも膝は悲鳴をあげた。喉から声を絞り出すような話し方をするため、喉もかなりやられてしまったという。「特別な気持ち」を抱かずとも、芝居に真摯に取り組む姿勢こそ、ニノらしさなのだろう。
映像作品で、「障害」をテーマに据えるとき、必要以上に重く考え、意識してしまうこともあるが、二宮の頭の中には、「障害」という概念は存在しない。もちろん、美化しようという気持ちもない。「例えば、障害を抱えている子と普通の子が一緒に授業を受けて、同じ時間を過ごしたとしても、学べる程度は違うのかもしれないけど、たぶん子どもたちはそんなこと問題だとは考えないんじゃないかな、と思う。それは親や学校が考えることだからね。よくその子の仕草の真似をしたりする子がいたりもするけど、それって純粋な好奇心というか、悪気なんてないんだよね。・・・障害のあるなしに関係なく、普通に仕事するのは大変ですからね」二宮の言葉は、ひたすら真をつく。三部作を通して最も伝えたいのは、「親子の絆」なのだという。「親子の関係性は、自分が生まれてきた以上絶対的に持っているもの。そんな誰もが持っている『家族』について考えるきっかけになってほしい。父の日、母の日、こどもの日、はあっても‘家族の日’はないんだよね、この作品を観た人たちに、そういう時間がちょっとでも出来れば合格かな、と」
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